トップページ > ニュース > 原水協通信 草の根2012年2月号

この苦しみは私たちのせいではない!

被爆者裁判第1回口頭弁論開催

昨年11月1日に提訴した原爆症認定を求める新訴訟の第1回口頭弁論が、1月25日、名古屋地裁大法廷で開かれました。今回、提訴した被爆者は、集団訴訟で膵臓の病気が認定されず、新たに原爆白内障で申請している森敏夫さん(87歳)、長崎で被爆した姉妹、山田初江さん(79歳)と高井ツタヱさん(75歳)の3人です。
弁論に先立ち、10時半より短時間で事前集会を開催。愛友会の田村理事長、弁護団の濱嶌弁護士、支援者を代表して反核医師の会の中川さんが挨拶しました。
大法廷では60名の傍聴者が見守るなか、それぞれ意見陳述。森さんは「原爆被害でも、福島の原発事故でも、国は大事な情報を伝えようとしない」「裁判官には原爆被害の本当の姿を充分に理解してもらい、国のまちがいをきちんと正してほしい」と訴えました。山田さんは、被爆後、体調をこわし、「一生子どもを生まないと決め」たこと、癌を二度も患ったこと、「福島の人たちに起きたことは他人事と思えない」と涙ながらに陳述しました。高井さんは、子どもが病気したときに悩んだこと、夫に被爆者であると打ちあけられなかったこと、福島の人たちの苦しみに思いをはせ「人生の最後に、私たちの苦しみが私たち自身のせいではないということを、はっきりさせたい」と陳述しました。
報告集会では、3人が、支援に対し、感謝のことばを伝え、支援者からは「退職者会の会報に紹介し、多くの傍聴者で裁判官を緊張させる」(高橋平和委員会理事長)など決意が語られました。支援ネットを代表し、嶺村原水協事務局長より、①裁判の事をみんなに伝えよう②諸行動提起後すぐに行動を③次回、傍聴席を満席に、と行動提起がされました。



熱気あふれる新春のつどい

新たな年を迎え、恒例の熱田神宮での元旦宣伝に続き、1月8日(日)新春の集いを開催しました。
原爆症認定を求めた集団訴訟の原告の3人の被爆者を含め会場全体で101人の方が参加し盛大に行われました。
文化企画では津軽三味線の音色に力強さと豊かさを実感しながら、震災の2011年を振り返り、2012年を展望する記念講演を聞きました。
講師は日本共産党衆議院議員吉井英勝さん、テーマは『2012年の情勢と課題を読み解く』
まずは世界経済危機・TPP・社会保障改悪と増税など情勢全般に続いて、福島原発については人災である事とともに災害の性格を明確にすることが重要である事や、収束宣言や冷温停止の持っている意味を明らかにし、東京電力に全面的な責任を取らせる事が当然である事、そして解決の道は、地域の実情に応じた再生可能エネルギー・自然エネルギーの爆発的普及であり、国民が主人公と言える社会を創り出すことが大事な年になると語りました。
引き続き、懇親会では美味しい料理を食べながら各地域の取り組みなどの発言がありました。25日に第1回口頭弁論を控えている3名の被爆者の方が、裁判支援を訴えました。
特に今回初の裁判になる山田さん高井さんは、涙ながらにこれまでの苦労や福島への思いを語り、とても胸を打つ発言となりました。その他にも安間副理事長からは田原市が平和市長会議への加盟決定というビッグニュースがあり、会場全体で喜びあいました。新年にふさわしく熱気溢れ元気の出る集いとなりました。



気長に毎月行動 原水爆禁止岡崎・額田協議会

「毎月行動」を始めて、もうすぐ2年になるかと思います。「すみやか署名」の学習会を開き、副理事長 大村義則さんの話を聞き、岡崎でもと出席者が確認しあったのが2009年4月だと記憶しています。
それ以来、毎月、東岡崎南口で宣伝、署名行動をしています。劇的な出会いもありました。長崎原爆投下直後に医大生として現地に救援に入ったHさん、2010年8月に、当時のこと、その後の核兵器廃絶への思いを語っていただきました。
1月の宣伝の際には原子力発電のシール投票をしました。「存続」4人、「止める」43人という結果でした。
原水爆禁止岡崎・額田協議会 杉 田 隆 志



草ノート

久しぶりに県平和委員会の軍事問題研究会が開催される。この草の根が配布される頃には終了しています。スケジュールの都合で延び延びになっていました。今回の中心課題は、軍需産業です。愛知県は第二次世界大戦前から軍需産業の中心地として栄えてきました。
米のスミソニアン博物館には、愛知県で造られた旧日本軍の戦闘機がたくさんありますが、「ATUTA」という名のエンジンも展示されています。そして現在も、愛知県は軍需産業の中心地であり、昨年秋に国際戦略総合特区に申請し「アジア№1航空宇宙産業クラスター形成特区」として指定されました。年末には、武器輸出三原則が緩和され、軍需産業が加速するような出来事が続いています。
今年の10月には、「2012年国際航空宇宙展」が開催される予定で、いわゆる武器商人たちが世界から集まります。これを盛り上げるために「ブルーインパルスの展示飛行」も予定されています。この動きを解明し告発していく大きな仕事が、今始まろうとしています。(Y.H.)