トップページ > ニュース > 原水協通信 草の根2012年6月号

世界に響く核兵器廃絶の声

NPT再検討会議第1回準備会合に参加して

2015年に開催される第9回核不拡散条約(NPT)再検討会議の第1回準備会が、4月30日から5月11日までオーストリアのウィーンで開かれました。この会議は5年ごとに行われるNPT再検討会議の間の5年間に3回開かれています。日本原水協は、この準備委員会に、核兵器全面禁止の働きかけをおこなうことを中心目標に、代表団を派遣しました。この代表団は、被団協から4名、原水協から28名、25歳から83歳で、北は宮城県から南は高知県まで、ケーキ職人をめざす若者や保育士を退職後国会議員の候補者をしているという人まで、様々な人達が集まりました。

4月27日福岡空港・成田空港・関西空港からそれぞれ飛び立ち、韓国のインチョンで集合。1泊して28日ウィーンで全員が集まり初めての団会議。30日には早速国連で原爆展示、オープニングには100人以上が各国から参加。隣では平和市長会議が原爆展を開催。IPB分科会で日本被団協の岩佐さんが「人間の代価について」発言。夜には、議長に直接154万7979筆の署名を手渡しました。

5月1日はメーデー、日本から持っていった折鶴・バッチ・扇子などを配り、日本から来たことをアピール。ウィーン市役所前での集会では『サインプリーズ』と呼びかけ署名を集めました。集会最終版の地の底からわき起こるような「インターナショナル」のうたごえに感動。5月2日はウィーン大学で原爆展。パネルを見ていく学生達に署名を呼びかけると、英語版の署名用紙をじーっと読んで署名をしてくれます。4日間で600筆と3000円くらいのカンパも集まり、この署名を通して世界中の誰とでもつながれるという気持ちになりました。

2日~3日には各国政府要請が始まり、事務局が最大限の努力をして面談にこぎつけ、15か国の代表と話をすることができました。代表団で分担して国連内の会議室など、様々な形で、「核兵器全面禁止のための決断と交渉の開始を呼びかける」という原水協の申し入れ文にそって要請し、被団協からは「被爆者の訴えに耳を傾けてください。被爆者は語り続けます」という訴えをしました。2日夜には、ヨーロッパ核軍縮青年プロジェクトで被爆証言、3日夜にはウィーン大学で被爆証言。若者たちはとても熱心に耳を傾け、「何故日本とアメリカは接近しているのか」など質問もたくさん出されました。

4日夕には国連とウィーン大学の原爆展示を撤収し、国連とウィーン大学でパネルを贈呈してきました。学生達からは『まだ見てない学生がいるから、今度は私たちの手でパネル展を開催します』と心強いメッセージがかえってきました。5日は半日休養と観光。ドナウ川のクルージングを楽しみました。
 この行動を通して国連との関係がいっそう発展し、アメリカも否定できない「核兵器全面禁止」と「人道的なアプローチ」提唱に賛同の輪の広がりを実感。世界大会との連携に政府代表NGOが「核兵器全面禁止」を訴える新たな時代となり、私たちの署名運動や原爆展がこの時代を確かにするものと、改めて取り組みの強化を決意した行動でした。      (嶺村君代)



ウィーン行動に呼応し宣伝行動

日本原水協のウイーン行動に呼応し、愛知県原水協でも、4月30日正午から3時まで、栄バスターミナルで原爆パネルの展示と署名宣伝行動を行いました。新しい「原爆と人間」パネル30枚をならべ、「核兵器全面禁止のアピール」署名や被団協の署名、浜岡原発を廃炉に、の署名などを並べました。

宣伝行動には、愛友会、自治労連、名古屋市職労、年金者組合、地域労組きずな、日本共産党、平和委員会、うたごえ、日ベト、高校生平ゼミなど、のべ30名が参加。途中、うたごえの仲間による平和のうたごえや、名古屋市職労の山岡さんによるオリジナル曲の演奏を交えながら、核兵器廃絶を訴えました。また、ウイーン行動に参加している嶺村事務局長から、現地は早朝にもかかわらず、状況を伝えるホットな電話もあり、紹介しました。

ある視覚障害者の方は、「原発反対。核兵器も反対。国の偉い人たちは、よく考えてもらいたい」と話し、署名してくれました。熱心にパネルを見ている方もいて、3時間の長さを感じさせない宣伝行動になりました。

アピール署名117筆、被団協署名47筆、浜岡署名4筆、ご協力いただきました。



第47回愛友会定期総会開かれる

5月25日(金)、名古屋市北生涯学習センターで、第47回愛友会(愛知県原水爆被災者の会)定期総会が開かれ、来賓や支援者も含め39名が参加しました。 午前中は、愛知県原爆症集団訴訟弁護団事務局長の樽井直樹弁護士の講演で、新たに始まった原爆症認定裁判の意義と、今までの裁判の成果と課題を話されました。新たな原告4人も参加し、決意を述べました。

午後の総会では、うたを歌ってから、開会。黙祷、堀三郎副理事長の挨拶のあと、2011年度の活動報告や決算報告、2012年度の活動方針案、予算案などを提案、討議し、採決されました。

 新役員提案では、長年、運動の先頭にたってこられた田村理事長、遠藤事務局長が健康上の理由でそれぞれ名誉職となり、新たに理事長に丹羽洋子さん、事務局長に水野秋恵さんが就任されました。



2012平和行進にむけて

平和行進 in とよあけプレ企画を開催

5月19日、2012平和行進INとよあけのプレ企画が、ゆたか福祉会なるみ作業所で開催されました。

約50名の参加のもと、行進のとき元気に歌って歩くように歌の練習を中心に、放射能や平和についての話がありました。
3年くらい前に、なるみ作業所の方たちと腕を組んで初めて一緒に行進したとき、ある種の感動を覚えて以来、どうしてもなるみ作業所に行ってみたいと思っていました。
想像に違わず、彼・彼女らはしっかりと平和教育や歌唱指導を受けていて、自信をもって力強く歌っていました。指導員の方々のギターも実に素晴らしくて、アイルランドの反戦歌「ダニーボーイ」は、戦地に息子を送り出す母親の心情を気持ちをこめて歌ってくれました。

いつの時代も、どこの国の親も家族も戦争の苦しみ、悲しみは同じです。危ういながらも平和なこの日本がずっと続き、さらに基地や原発をなくす方向へ、みんなで協力して進めましょう。
平和行進もがんばって歩きます。      (豊明ごん子)



草ノート

「普段考えない憲法について考えてみようと思いました」

ニュースで流れたコメントが、私にとっては一番嬉しい意見だった。 5月3日の憲法記念日に、9条について若者がどう思っているかの憲法アンケートを1996年から平和委員会青年・学生部で続けている。 取り組む前になぜ行うのかを話し合うが、最初の言葉がアンケートをとる意味を集約していると思った。 
〝憲法〟〝平和〟…… 普段の友達同士の会話ではなかなか聞かれない言葉である。自衛隊を憲法に明記して、海外で戦争をできるようにしたいともくろんでいる勢力にとっては好都合であり、むしろ話題にならないうちに粛々と憲法を改悪したいことだろう。

今、国会で憲法審査会が始まっているが、ニュースにならない。そんな状況の中、私たちに何ができるのか。一緒に考えてもらう人を増やすことだと私は思う。
普段は考えないが、憲法記念日のこの日に、少し考えてみよう。そこから、社会や政治、平和について考えるきっかけになるのではないだろうか。
5月31日から平和行進が愛知入りする。沿道の人に一歩でも二歩でも歩こうと呼びかけて歩く平和行進には、〝核兵器〟〝ヒロシマ・ナガサキ〟ということを考えるだけでなく、一緒に行動しようと呼びかけるきっかけがある。ステキなきっかけを広げられるよう、私も楽しく歩きたい。 (K・O)